中古車を保証なしで買う時の注意点とメリットやデメリットを解説!

中古車を買いたい人の多くが、車に多少の傷があってもいいから安く買いたい、いい車を新車より安く買いたい、ということではないでしょうか。そこで一番大切になるのが保証です。
いくら安く買えたとしてもすぐに修理が必要になったということになると安く買った意味がないですよね。最近では格安の中古車がかなり増えてきていてその理由を見ると、保証なし、アフターサービスなし、ノークレームノーリターンというような売り方が多くなっています。
そこで今回は、ネットなどでよく見かける保証なしの中古車について買うべきかどうかをメリット・デメリットとともに解説していきたいと思います。
- ネット販売の保証なし車は買い?
- 大手中古車販売店の保証
- 新車の場合の保証を使う
- 本記事のまとめ
もくじ
ネット販売の保証なし車は買い?
ヤフーオークションやメルカリなどで一般個人やセミプロ、小規模な中古車販売店などが出品しているのをよく見かけます。その場合ほとんどが、保証なしです。
金額や用途にもよりますが、筆者としてはあまりおすすめできません。というのも保証をつけない理由として、以下のようなものが想定されるからです。
保証なしの理由
- 走行距離が多い
- 年式が古い
- 保証の経費を負担したくない
- 保証をつけても自分で修理できない
- すでに故障しそうな欠陥がある
- 修復歴車であることの隠す
- メーターの巻き戻し
- 水没車や修復車などの事故車
- 買取を断られた車
デメリット
例えば、売る側の心理として多いのは走行距離が多いことや年式が古いことはいつ使えなくなるか分からないため保証なしとしているケースがあります。
実際にヤフオクで出品されているクルマを見ると走行距離が7万キロ以上〜20万キロのものが多い傾向にあります。 また個人で出品している方は保証をつけたくても修理の技術がない場合があったり手間もかかる上、採算が合わなくなるので、つけたくないというのが本音でしょう。
さらに、個人出品者に多いのが事故車であることを隠蔽すること、もしくは事故車であることに本人が気づいていない場合があります。ヤフオクの場合、修復歴という項目があるのですが大手中古車販売店などの修復歴の意味合いと異なる場合があり、水害車にもかかわらず接触事故をおこしていないため修復歴なしと記載されている場合もあります。
このような理由で保証なしとしているケースが多くなっています。また、車両の引き渡し方法については「現車渡し」となっていますので、もし現車で何か異常があれば購入後に修理する必要があります。
必ずしもデメリットばかりの車ではありませんが保証があるかないかで信用度や信頼度、購入するかの判断は影響されますよね。
メリット
一方でメリットとしては保証がない分、格安で車が手に入る点になります。車の修理を自分でできる方や車に詳しい方であればメリットは大きいと言えるでしょう。
中には、ヤフオクで保証なしの車を安く買って、自分でパーツを取り外し販売する、もしくは自分の車に取り付けるという方もいらっしゃいます。
また車を短期の移動手段と捉えて壊れることが前提で購入する場合には保証がなくても問題ないと考えればメリットは十分です。
大手中古車販売店の保証
ディーラー(新車販売メイン)とヤフオク(個人出品)の間に位置するのがガリバーやネクステージ、ビッグモーターなどの大手中古車販売店です。彼らは中古車の最大の弱点である「中古」を補うために、保証制度に力を入れています。
例えば、ガリバーの場合だと中古車の10年保証を行なっていて主に「走る・曲がる・止まる」ことに対して十分な保証期間を選択できるため買う側としてはメリットがあるでしょう。
一方で、大手中古車販売店で保証なし購入する場合はどうでしょうか。中古車販売店での保証なし、は買いをおすすめしています。なぜなら、事前に車の状態を把握することができるからです。
例えば、中古車販売店の主な仕入先は中古車のセリであるオートオークションになります。オークション会場では中古車の診断書である査定表を入手して仕入れすることができます。 つまり購入する際に中古車販売店に査定表を見せてもらうことができるということです。
オークションの公式査定員が査定した車の状態を細かく確認することができますね。
さらに、 つまり自分で書類を見ながら、車の信頼を積み上げることによって保証がなくても良いという判断ができますし、仮に故障した場合の見積りについても直接、販売担当者に確認することができるでしょう。
それから、法定整備を行なった車は定期点検整備記録簿がありますのでそちらに26項目〜56項目の点検結果などが記されています。この場合だと、自分で信ぴょう性を確認できるため保証なしでも買うという選択肢がでてきます。もちろん、中古車販売店の保証をつける方が尚良しですが保証金額は月割りにすると安価な金額ですので用途に応じて保証の有無を判断した方が良いでしょう。
カーセンサーなどのポータルサイト
ヤフオクのような個人出品ではなく、店舗を対象としてネットに車両を掲載しているのがカーセンサーやグーネットなどのポータルサイトです。
これらは個人とは違い大手の販売店が出店しており、カーセンサーでは業界最多で237項目の保証をつけています。
新車の場合の保証を使う
新車の場合はもともと新車保証がついています。そしてこの保証には2種類がありますが、一般保証と特別保証です。
一般保証は一部の部品を除き消耗部品等に対して新車から3年間(または6万キロ走行のいずれか早い日)まで無料で交換などを行なってくれます。
特別保証はエンジンや動力部分のメイン部品に対して5年間保証するというものです。さて、これらが中古車にとってどう良いのかについて説明します。
新車保証を引き継げる
もし仮に、2年落ちの中古車(新車登録から2年経過の車)を中古車で買った場合には、新車の一般保証1年と特別保証2年分を引き継ぐことができます。同様に3年落ちなら、特別保証が2年分つくという具合です。
この場合、新車メーカーの保証がついているので中古車の保証なしでも良いかと思います。
※厳密にはメーカーにもよりますが一般保証が3年または走行距離6万キロのいずれか早い方が適用など指定がありますので各メーカーサイトで保証内容を確認ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は中古車の保証なしの場合買いか?という点について解説してきました。
特に年式が古く走行距離が多い中古車の場合は、なるべく保証をつける方が良いです。一方で、保証をつけなくても良いという根拠を持つことで安心度合いは増しますし、メーカー新車保証などを使って保証なしでも中古車を買えるという選択もありかと思います。
その他、保証内容については中古車の保証ってどんなものがあるの?保証の内容を解説!の記事でも詳しくのっていますのでご覧下さい。
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