ムーヴキャンバスの乗り心地は良いとは言いづらい!良い点と欠点を同時に解説!

ダイハツ ムーヴキャンバスは丸型でとってもおしゃれな軽自動車です。
ですが、おしゃれに気を使った車はその他の面でなにかが劣るというのは自然のサガです。
今回は気になる要素である、乗り心地について見ていきたいと思います。
ムーヴキャンバスはおしゃれな反面、乗り心地については良い部分と悪い部分(欠点)が存在します。
本記事ではその両方の視点でオーナーの口コミをもとにして解説していきたいと思います。
それでは実際に見ていきましょう。
もくじ
突き上げが気になり乗り心地は悪く感じる
ムーブキャンバスに乗っているオーナーは、突き上げや振動を感じるとマイナスの評価をしています。
しかし、綺麗な路面ではあまり揺れを感じないなど、道路の状況にもよるところがありそうです。
オーナーの口コミ
- 突き上げと言うか、路面の凹凸に弱すぎます。ガタガタと音を立てて結構振動があります
- 若干路面のギャップがで跳ねるけど許容範囲かと。
- 足回りがしっかりしている反面、やや硬く路面の凹凸を拾いがちです。
- 路面が悪いところは、ちょっと凸凹をひらうかなと思いますが、きれいな路面では、いたって普通だと思います。
- 足回りが固めなので、カーブでも踏ん張ってくれるので、安心して曲がれます。
どうやらムーヴキャンバスの足回り(サスペンション)は若干固めのようですね。
オーナーのコメントでも多数見られるように細かなゴツゴツを拾ってしまうようで、やはり多少の振動はあるようですね。
一方で、カーブなどで踏ん張りがあるというコメントもあるので、安心感がありそうですね。
シートの座り心地や乗り心地
さて、そのカーブなどでの安心感ですがこれはシートの質感が乗り心地に大きく関わってきます。
出典:ダイハツ G “ホワイトアクセント リミテッド SA Ⅲ”
出典:ダイハツ G “ブラックインテリア リミテッド SA Ⅲ”
まず、おしゃれだということは間違いなさそうですね。
シートの質感としては、ソファなどにも使われるファブリックを使用しているので座り心地は良いと感じる方がおおいでしょう。
注目したいのはシートの形やスタイルです。
見ての通り、前席シートはセパレート(独立)タイプなのでカーブでも体が固定された状態になりやすいですが、後席ではベンチシートになっているので体が揺さぶられることもあります。
さらにヘッドレストは前席は調整できても後席はシートと一体型です。
この辺りの違いから乗り心地や座り心地が悪いと判断するオーナーも多くいます。
視界が広いので乗り心地アップ
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス
口コミで多く見られたのは視界が広いため運転がしやすいという意見です。
オーナーの口コミ:視界が広い
- 上から見下ろす感じと 死角も少なく 見切りも良く めちゃ運転しやすい
- 三角窓から見える視界性能も高く、運転のしやすさも高く評価していいでしょう。
- 視界は上だけは見にくいです。信号を覗き込むことがたまにあります。
その秘密は、フロントの三角窓ですね。左折や右折時に歩行者の存在に気づきにくいのがピラー(前方斜め前の柱部分)の位置と太さです。
ムーヴキャンバスの場合、このピラーが薄くなりピーラーの間に窓をデザインしたことで視認性がアップしていますね。
出典:clicccar.com ムーヴキャンバス
こんな感じです。ドライバー席からの見やすさとしてはかなり広くて見渡しの良い印象ですよね。
乗り心地をアップさせる装備
絶対にあってほしい装備はシートリフター、チルトステアリングです。
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス
シートリフターはシートの高さが調整でき、チルトステアリングはステアリングの位置を調整できます。
運転者が変わってもドライバーに合わせてシートを調整できるのは便利ですよね。この機能がムーヴキャンバスにはついています。これが視認性を高めるための装備です。
視認性で気になる点もあり
視界はかなり広い印象がありましたが、実は1点だけ懸念があるんです。
オーナーの口コミ:視界が気になる
- 視界は上だけは見にくいです。信号を覗き込むことがたまにあります。
オーナーからのコメントにもあるようにムーヴキャンバスの弱点は天井です。こんな感じです。
出典:clicccar.com ムーヴキャンバス
若干ですが、ルーフ(天井)がフロントガラスにかかっているのがわかりますでしょうか。
これは女性のための紫外線カットのようなイメージもあったようなんですが、コメントでもあるように、信号とかぶることもあるようで若干、見えづらいという意見もあるようでした。
静粛性が高く乗り心地も良いと思える!
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス
ムーヴキャンバスの室内はというと静かで好印象のようです。
オーナーの口コミ:静かな室内は好印象!
- ドアや窓を閉めた途端シーンとしますし、加速してもエンジン音がうるさいと言う事もありません。
- 頭上も広く車内も広い。更にエンジン音も静か。
- 室内は結構静かです。カーステで音楽流してるとエンジン音が聞こえなくなるぐらいなのでいいですね。
エンジン音が聞こえないぐらい静かという声が多く聞かれました。室内はかなり静粛性が高いようですね。
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス車内
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス車内
エンジンが非力なので乗り心地が悪化?
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス
エンジン音が静かだという声もあった中で、実はエンジンはそんなに優秀ではないので実はうるさくなる場合もあるんです。これはムーヴキャンバスの弱点のひとつですね。
オーナーの口コミ
- はっきり言って非力。街乗りでの発進でも中々前に進まない印象。かと言ってアクセルを踏むと、エンジン音が唸るだけで大差が無い。
- ガタガタと音を立てて結構振動があります
- 車体が重いぶんアクセル踏むとエンジン音がうるさい。
- 元気良く走らせようとしてアクセルを踏み込めばエンジン音も高まる
どちらかというと、エンジン音がうるさいという真逆の口コミですが、共通して言えるのは頑張って走らせようとしてアクセルを踏み込むとうるさくなる、といった感じでしょうか。
ムーヴキャンバスのそなわっていない走行性能のキャパシティを求めても、無理な話でエンジン音がうるさくなるというのは当然なのかもしれません。
ムーヴキャンバスはターボ車がありません。ということは走行性能には期待できないことを示唆しています。また、次の装備もないのが痛いところです。
ムーヴキャンバスにない機能や性質
- アイドリングストップがついていない
- ECONスイッチなどもない
- エンジン性能は普通
- クルーズコントロールなし
- 車重が重い
- ターボ車なし
この辺りの装備は今時の軽自動車であれば普通についている便利な機能だったりしますよね。
逆にムーヴキャンバスに動力や燃費をあげるための装備ってどんなものがあるのか気になりますよね。2つだけです。
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス
ムーヴキャンバスにある装備
- エコ運転お知らせ機能
- 上位グレードのみについているパワーボタン
これぐらいなんですね。やはり装備から見ても動力性能は弱く、アクセルを踏むと限界を超える感じのイメージで音がうるさく聞こえるのはそのせいですね。
なので、以下のようなコメントがムーヴキャンバスを象徴させています。
オーナーのコメント
- ゆったり ゆっくり走る車 と割り切れば問題ないかな!
小回りはきくので乗り心地はよく感じる
キャンバスはやはり小回りを追求したクルマであることは間違いないでしょう。キャンバスがというよりはダイハツがといった方がふさわしい表現です。
というのも最小回転半径は4.4mをキープし続けているからです。
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス
ちなみにダイハツで売れ筋の車を並べてみました。
これらすべてが最小回転半径が4.4mなんですね。小回りは変えずに車体サイズや室内サイズで差別化をはかっています。
ムーヴ | ムーヴキャンバス | タント | |
---|---|---|---|
全長 | 3,395 | ||
全幅 | 1,475 | ||
全高(FF) | 1,630 | 1,655 | 1,755 |
ホイールベース | 2,455 | 2,460 | |
車両重量(FF) | 830〜890kg | 920〜970kg | 880〜920kg |
乗車店員 | 4名 | ||
室内長 | 2,080 | 2,115 | 2,060〜2,180 |
室内幅 | 1,320 | 1,345 | 1,350 |
室内高 | 1,280 | 1,285 | 1,370 |
最低地上高 | 150 | ||
サイズの単位:mm |
出典:ダイハツ ムーヴキャンバスのポジション
ムーヴキャンバスはムーヴより広く、タントより小さいという間の位置付けです。
サイズ的にちょうど良く小回りのきく車として人気が高いので、この辺りで乗り心地を高く評価するオーナーが多く見られます。
置きラクボックスが乗り心地を悪化させてる?
ムーヴキャンバスに便利機能として備わっている置きラクボックスですが、意外なことにオーナーからは不満の声がでています。
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス 置きラクボックス
オーナーのコメント:不満
- 正直言うと楽置きボックスは便利なようで不便!後部座席を一番後ろに下げないと使えません。
- 売りの置き楽BOXは高さが3cmと低く中途半端だし、子供が踏んですぐ壊すこと間違いないので使ってません。
たしかにおっしゃる通りかもしれませんね。
置きラクボックスはもともと、買ったものを座席に置くと転がるから設置していたり、車内床に置きたくないなどの不満に応えるためにつくられた収納です。それが裏目に出ていますね。
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス 置きラクボックス
そもそも、置きラクボックスを置くと後席が狭くなり乗れる人数は限られるかもしれませんね。これはちょっとした弱点かもしれません。
実燃費は悪いので乗り心地にも低評価に
実燃費が悪いことが乗り心地にも影響を与えます。
ガソリンスタンドによる回数が多かったり燃費を気にしての走行が運転時の疲れやすさに影響してきます。
そのため燃費が良いことは乗り心地がよく感じたりするものですよね。
それでいくとムーヴキャンバスの実燃費が気になるところです。どれぐらいなのかを調べてみました。
出典:ダイハツ ムーヴキャンバス カタログ燃費
カタログ燃費はというと28.6km/Lとでていますね。かなり良い数値です。しかしここからの実燃費が気になるところです。
実燃費は16.41km/Lを達成?それって本当?
ムーヴキャンバスの1年間通しての平均の実燃費は、16.41km/Lになります。
出典:みんカラ ムーヴキャンバスの平均実燃費
しかし、これにはいくつかの疑問が生じます。というよりオーナーの燃費コメントを見ると結構悪そうなんですね。
実燃費に関しては以下の中で詳しく解説しています。
結論として実燃費は悪くないんですが悪く感じさせる理由があります。つまり燃費から見る乗り心地の評価は、悪いという判断ですね。
本記事のまとめ
いかがでしたでしょうか。今回はムーヴキャンバスの乗り心地についてオーナーからのコメントを交えて細かく解説してきました。
良い点としては視界の広さや車内の静粛性、街中での小回りというところが大きく評価できるポイントだったかと思います。
一方で、欠点としては、動力性能が力不足であったり燃費に不安があったり細かな装備の不備だったりと気になる点がいくつかありましたね。
この辺りは気になる、気にならないというのが人によって分かれる部分でもあるのでぜひ試乗して試してみることをおすすめします。
また、今回はムーヴキャンバスの乗り心地について焦点をあてて解説しましたが、評価や評判について解説している記事もあるので引き続きご覧ください。
その他、以下にムーヴキャンバスの記事をまとめていますので気になる記事があればぜひご覧ください。
本記事がみなさまのクルマ選びに少しでもお役に立てれば幸いです。
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