走行距離が5万キロを超えた中古車のメリットとデメリットを解説

中古車の購入を検討する時に気になるのは走行距離ですよね。 1万キロ、5万キロ、10万キロ、走った距離によって価格も違うためどれがいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、走行距離が5万キロの車をベースにメリットとデメリットを解説していきたいと思います。
5万キロのクルマって大丈夫なの?
- 5万キロ超えても走れる
- 年式と走行距離の関係が重要
- 5万キロ超えた自動車の状態
- メリット
- デメリット
- 整備や交換が必要
それでは解説していきます。
もくじ
5万キロ超えても走れる
まず結論から申し上げると5万kmを走行した中古車は問題なく走ることができ買いやすいという特徴があります。
1年間に走る車の距離は使い方にもよりますが平均1万キロで、10年で10万キロを走行した車が買い替え時と言われています。しかしそれは昔の話で現在は車本体の性能があがってきているため、10年乗った車でも十分に走ることができます。
海外の日本車は20万キロほど走っている車をタクシーに使用しているぐらいです。 そのため、5万キロを走行した車であればまだまだ十分に走ることができます。ただし、注意しておきたい点がいくつかありますのでご紹介していきます。
年式と走行距離の関係が重要
中古車を購入する際に確認しておきたいのは走行距離だけではなく車の年式も重要になります。
年式というのは新車で車を製造して初年度登録をしてから何年ほど経っているのかになります。2014年に登録したクルマは年式が2014年となり、2019年現在で5年落ちの車と表現します。
仮に走行距離が5万キロの中古車で5年落ちの車であれば1年間に1万キロ走った車となるため、平均的なクルマの移動距離になりますが、もし5万キロで3年落ちの車の場合はどうでしょうか。結構、使われた車だということが想像できますよね。
車が使われた用途①
おそらくこの場合の車の用途は通勤に使われたものになります。なぜなら、5万キロ÷3年間で1年間に1万6千キロ走っていて、1日に換算すると46キロ走っています。
つまり、通勤距離が往復でおよそ1時間ほどかかる場所で高速道路などを利用して使っており、3年間の間に5万キロの走行距離になったことが想定されます。
車が使われた用途②
別の例で、走行距離が5万キロの車の年式が10年だとしたらどうでしょうか。
1日あたり13キロの運転となりますので主婦の方などがスーパーに買い物や子供の送り迎えなどに使用していた可能性がうかがえます。
そのため、中古車を購入する際には走行距離だけでなくて年式も見ながら前のオーナーがどのような使い方をしていたのかを想像することが重要になります。その理由について説明します。
5万キロ超えた自動車の状態
上記で2つの例をあげましたが、用途と年式の違いで車にどのような影響がでるかを考えてみましょう。
例えば、用途①の場合だと通勤に使われ高速道路を使用していたことが想定されます。
高速道路を使うと飛び石や虫などが車のバンパーやフロントガラスに強い衝撃でぶつかるので、フロント部分に損傷が多くみられます。また長距離の通勤車の場合、部品などの磨耗が激しく過走行車として見られるために買取査定をすると減額となる場合があります。
一方で用途②の、主婦の方が使っていたと想定される車は、買い物や送迎のために毎日短い距離で使っていた可能性があります。
そうすると、エンジンが冷えている状態で走行し、温まる前にエンジンをきるという使い方になるため、見た目は綺麗な車でもエンジン点検などが必要な場合がでてきます。
上記2つの例をあげましたが、重要な点はどちらが良いかというわけではなくて5万キロを超えたクルマの走行距離だけではなくて、年式や使われ方も重要だという言うことになります。
年式については何年落ちの車が狙い目?年式ごとのメリットを徹底解説でも詳しく解説しています。
メリットやデメリット
ここからは走行距離5万キロのメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
- 購入価格が安い
- 状態がきれい
- 修復車が少ない
デメリット
- 売却する際の価格が安い
- メンテナンス(整備)が必要
ダイハツのタントを例にしてみましょう。
いちばんのメリットは購入価格が安くなるという点です。
カーセンサーで調べたところ、5年落ちの車で走行距離が4.5万kmの車の支払い総額は135万円となっています。
一方で、同じ5年落ちの車で、走行距離が5.2万kmの車の支払い総額は103万円です。
同じカスタムXで同じ年式にもかかわらず走行距離が7,000キロの違いで32万円の差になります。
オプションやクルマの状態で価格に差異がありますが、おおむね5万キロ前後を目安に価格が安くなるということが言えます。
また、写真では見えづらいですが汚れなどは少々気になるものの、目立つ傷や修復歴などは見当たりません。
ただし、走行距離が5万キロを越した車は整備状態を確認した方が良いかもしれません。
整備や交換が必要
中古車は少しずつ劣化してきますので、2度目の車検以降は状態をこまめに見ておくべきです。
バッテリーの確認
バッテリーの交換目安は走行距離がおおよそで2万キロ〜5万キロが目安になります。
すでに交換されてあるなら良いのですが取り替えが必要な際には補充液を正しく補充するなどが必要になります。
ブレーキパッド
ブレーキパッドは走行距離が3万キロごとを目安に交換するのが良いでしょう。磨耗するごとにブレーキが効きづらくなりますので、ブレーキオイルとともに交換しましょう。
オイルフィルター
オイルフィルターはエンジンオイルの汚れをろ過するためのフィルターになります。汚れで詰まる前に交換するようにしましょう。
クルマの整備に関しては、中古車のメンテナンス解説!買う前も買った後も点検が重要!でも説明していますのでご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は走行距離が5万キロを超えた中古車のメリットとデメリットについて紹介をしてきました。
結論としては、5万キロを超えた中古車は十分に乗ることができる車でお得に購入ができますが走行距離と年式のバランス、前オーナーの使い方を見極めることが重要で、購入した場合には、定期的に整備や部品の交換を行う必要があるということです。
自動車のメンテナンスや部品の交換について相談したい場合には、最寄りのディーラーや中古車販売店でも依頼ができるのでぜひお電話でお問い合わせください。
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