スズキ アルト ラパンの実燃費は21.4km/Lで超良いが懸念もあり!

スズキのアルトラパン(ALTO Lapin)は燃費がとても魅力的な車です。ラパンという愛称で親しまれていますよね。
さらにエクステリアやインテリアの可愛らしさが女性に人気が高い軽自動車となっています。
そんなアルトの実燃費についてはどうなのかというと、かなりの低燃費車であることは間違い無いのですがオーナーの不満もいくつかあるようです。
本記事ではアルトラパンの実燃費について分かりやすく解説していますのでご覧ください。
それでは早速見ていきましょう。
もくじ
ラパンの実燃費は21.43km/Lの低燃費
出典:スズキ アルトラパン
スズキ アルトラパンの年間の平均実燃費は21.43km/Lとなっていることが分かりました。
これは、実際にラパンに乗っているオーナーの燃費報告です。
ではラパンの燃費についてより詳しく解説していこうと思います。
まずはカタログ燃費を見てみましょう。
アルトラパンのカタログ燃費は35.6km/L
まずはカタログ燃費からいきましょう。
グレードによって燃費が異なりますが、以下のようになります。
出典:スズキ アルトラパン カタログ燃費
上記はNA車のカタログ燃費になります。
ラパンの場合は、NA車(自然吸気)しか用意されておらずターボ車はないようですね。
グレード名 | 燃費(2WD) | 価格 |
---|---|---|
X | 35.6km/L | 約141万円 |
S | 35.6km/L | 約130万円 |
L | 35.6km/L | 約122万円 |
G | 29.6km/L | 約110万円 |
カタログ燃費はさすがですね。ハイブリッド車並みの良い数値が出ていますね。
しかし大事なのはカタログ燃費ではなく実燃費です。
実燃費は、カタログ燃費からだいたい2〜3割程度下がりますが実際はどうなのでしょう。調査してみたところ以下のような結果になっています。
実燃費は年間平均で21.43km/L
出典:スズキ ラパン 実燃費
上記はラパンのオーナーの燃費記録になります。1年間を通じての実燃費は21.43km/Lとなりました。
続いて、月ごとの燃費の変動も見てみましょう。
月ごとの実燃費の変動
出典:スズキ ラパン 実燃費の変動
月ごとに見るとこんな感じになります。
良い時と悪い時で燃費の差がありそうですので、数値にしてみたいと思います。
ラパンの平均実燃費 | |
---|---|
1月 | 19.7km/L |
2月 | 19.5km/L |
3月 | 21.0km/L |
4月 | 22.1km/L |
5月 | 23.2km/L |
6月 | 22.8km/L |
7月 | 21.1km/L |
8月 | 20.5km/L |
9月 | 22.1km/L |
10月 | 23.2km/L |
11月 | 21.7km/L |
12月 | 20.7km/L |
これを見て分かるのは、ラパンの実燃費は真冬の時期を除いてほぼ20km/L以上を達成しています。
燃費が一番悪い時が2月の19.5km/Lですが、一番良い時では5月の23.2km/Lのようですね。
燃費差はおよそ、3.7km/Lもあるため時期によって振れ幅が大きいことが分かります。
燃費の達成率は61.3%で低い結果に。
出典:スズキ ラパン
続いて、カタログ燃費に対してこの実燃費がどれくらいの燃費達成率になったのかを算出してみます。
燃費 | アルトラパン |
---|---|
カタログ燃費 | 35.6km/L |
平均実燃費 | 21.43km/L |
燃費達成率 | 60.2% |
カタログ燃費からすると4割ほど下がるので燃費達成率は悪い方ですね。
ですが、年間を通じてほぼ20km/Lの実燃費というはかなり素晴らしい成績だと思います。
ではここから先は、実際にアルトラパンを所有しているオーナーが実燃費をどのように評価しているのかを見ていきたいと思います。
オーナーの燃費評価を口コミから調べてみました。
ラパンのオーナーからは大満足の声
出典:スズキ ラパン
ラパンの燃費は良すぎた!
- 街中走って15~17キロ、高速80キロ巡行で27~28キロ程です
- 下道で街中を走って23とか24。峠を越えて21ぐらい
- 納車直後に高速80キロ巡行した際はエアコンなしでリッター27キロ程度でした。
- 搭載の平均燃費計で25km/Lは下回ったことないです。
これはすごい燃費ですね。平均の実燃費が21.43km/Lとお伝えしましたが、オーナーが実際にはかったところでいくと25km/L以上の高い燃費性能を達成することもよくあるようです。
低燃費を実現できる理由は2つ!
どうやらここまでの低燃費を達成できているのにはラパンならではの理由があるようですので少し解説します。
アイドリングストップとエコクールで低燃費
ラパンのアイドリングストップシステムでは、ブレーキで原則する際に時速13km以下になるとエンジンを自動で停止させます。
この時にアクセルペダルから足を話す際にはガソリンの供給が止まる仕組みになっているので低燃費に貢献できます。
エコクールはアイドリングストップがかかっている状態だとエンジンが停止しますが、一定時間冷たい空気を送り続けられる機能なので車内の温度を快適に保ちつつ燃費に貢献します。
エネチャージで低燃費
出典:スズキ 高効率リチウムイオンバッテリー
最近の車にはよく搭載されるようになった機能ですが、車が減速する時に発生する回転エネルギーを使って発電し、そのエネルギーをバッテリーに蓄えるという方法でガソリンの節約を行う機能です。これが低燃費を実現します。
ここまで見てきた中でラパンの燃費が素晴らしい低燃費を達成していることは分かったかと思いますが、一方でオーナーからは不満の声もでてきているようなので紹介したいと思います。
燃費が伸びない?不満の声もあり
出典:スズキ アルトラパン
ラパンの燃費が悪い?
- 燃費はエアコンも使わない9、10月で13kmとそんなに伸びません。一回に乗る距離が近所のスーパや駅への送迎で3、4kmと短いせいもあるかもしれません。
- カタログ数値から見るとちょっと走らないかな?と言う印象です。本当にリッター30近く走るのか??
少数意見として、燃費が悪いといったコメントがありましたので見たところ上記のような感じのようです。
チョイ乗りは燃費悪化の要因
車の燃費は、車の状態や走る環境、ドライバーの運転の仕方などによっても変わってきます。
その中でもチョイ乗りするようなケースだと燃費が伸びない場合があります。
例えば、近所のスーパーに買い物に行くとなると、エンジンを始動させてからエンジンが温まる前にエンジンを切ってしまうような走り方になってしまいます。
そうするとエンジンに負担がかかり燃費も悪化することが考えられます。そのため極力でいいのですが、稀には10km以上は走行するなども取り入れた方が良いかもしれません。
カタログ燃費との乖離
燃費が悪いと答えたオーナーのうち、カタログ燃費と比べると悪いという内容がありました。
たしかに、燃費達成率でもあげたとおり、達成率が60%程度になっていたという点は期待はずれではありましたよね。
おそらく実際の走行環境では、カタログ燃費の35.6km/Lを達成することはほぼ不可能かと思います。
そこで、できるだけカタログ燃費に近い数値にもっていくにはドライバーがエコ運転を心がけるしかなさそうです。
出典:スズキ ステータスインフォメーションランプ
ラパンには上記のようなステータスインフォメーションランプが備わっています。
このランプの色を見ながら運転することでエコドライブの目安になるかと思います。グリーンの状態をキープして走行してみると良いでしょう。
燃費の他に走行も魅力的だが懸念あり
出典:スズキ ラパン
燃費の他にも走行性能にも十分な定評があるようですので紹介しておきます。
オーナーのコメント:ラパンの走行性能は良い方
- 高速道路などはしどいように思いました。街乗りなら十分問題レベルだと思います。
- 街中重視だったらノーマルエンジンで十分だと思います。800㎏切ってますから。
- 軽としては標準的な性能だと思います。CVTが結構がんばってるので、回転をあげずにすんでいるように感じます。
オーナーからの評価も良いですね。抜群に良いとは言えませんが十分な走行性能という声が多くあります。
ラパンは高速などの走行においては、流れをリードするよりかは、流れに乗って走るのであれば十分な動力性能を持っています。
走行性能で気になる点もあり
出典:スズキ ラパン
ただ、走行において少し気になる点もあります。
それは、アクセルペダルを定位置まで踏んでいき、アクセルを止めた時に車が少し押し出される感覚があります。この辺りが人間の感覚と若干異なるので運転しづらいという方もいるかもしれません。
本来ならアクセルを戻したら、エンジンブレーキがかかるような感覚の方が自然に運転できるのでベストではあります。
また、乗車人数が多い時などは、特に上り坂などになるとエンジン回転数をあげてがんばって走るような感覚があります。
1人や2人での乗車であれば全く問題なさそうなので大人数よりかは少人数で乗る方をおすすめします。
本記事のまとめ
出典:スズキ アルトラパン
いかがでしたでしょうか。今回はスズキアルト ラパンの実燃費について解説してきました。
実燃費の平均では、21.43km/Lという高い数値が出ていましたのでかなりの低燃費車だということがお分かりいただけたかと思います。
一方でカタログ燃費の35.6km/Lからすると燃費達成率は6割程度しかいっていないのでオーナーからは若干の不満のポイントとなっていました。
アルトラパンの燃費が良い理由については、アイドリングストップやエネチャージなどによる機能向上があげられます。
その中で表示系をしながらエコ運転に気をつかうことで燃費向上をはかりましょうという感じでしたね。
いずれにしても、軽自動車の中ではかなり燃費が良い方ですのでおすすめの車のひとつになります。
本記事がみなさまの車選びにとって少しでもお役に立てれば幸いです。
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