ジムニーの乗り心地はオフロードでは満足!オンロードは課題が残る結果に

スズキのジムニーはオフロード走行用につくられた軽自動車です。
その人気ぶりは異常で、納車まで10ヶ月〜1年ほどかかることもあるぐらいです。
本記事ではジムニーを買おうかどうか迷っている方のために、オーナーの口コミをもとに乗り心地の評価をしています。
オフロード走行をメインでつくられた車となると、乗り心地の評価が難しいところがありますが、オーナーのレビューとともに見ていくことにします。
それではジムニーの乗り心地について、早速見ていきましょう。
もくじ
ジムニーの乗り心地は悪いのが普通?
出典:スズキ ジムニー
ジムニーは、オフロード(舗装されていない山道や林道など)での走行をベースにつくられた車だと言って過言ではないでしょう。
そのため、車が揺れるとか振動があるとかいう、まるでセダンに求めるような乗り心地は、そもそもジムニーには通用しないのかもしれません。
ジムニーに乗っているオーナーの口コミを見てみましょう。
オーナーの口コミ:揺れるのが普通
- 凹凸路面が続く場合だと振られる感じはあるのでそこが気になる方は注意して頂いた方が良いかと思います。
- 軽の中ではいいと思いますが、体を横に揺らすと車体が凄く揺れます。
- 特段悪くは無いですが、普通の乗用車と比べるとうねった道路でリジットサス?起因の左右のゆれを感じます。
やはり揺れるのが普通といった印象があります。
また、揺れるにもかかわらず不満やクレームまでは至っていないことからジムニーのブランドを共通理解されているようにも受け取れます。
つまり、ジムニーはオンロード(舗装された道)でもオフロードでもいずれにしても揺れるので乗り心地としては悪いですが、揺れるのがスタンダードだと考えるならば乗り心地は先代ジムニーと比較しても良い方です。
どっちにも期待される乗り心地
出典:スズキ ジムニー
これまでのジムニーに求めれらていた走行性能は、いかにして雪国や山道などの悪路で爽快に走りきれるのかというところでしたが、最近ではオンロードでの走行性能も求められるようになっています。
ですが、オフロードを意識した車づくりではオンロードではどうしても質が落ちる傾向にあるのが普通です。
例えば、オフロードを走行する際に重要になるのは路面との追従性になり、そこで求められるのがしなやかに動くための足回りです。
ですが、一方でオンロードをシャープに走りきるためにしなやかに動きすぎる足回りだと走行の妨げになるわけです。
そのため、オフロードでの走行を前提とした乗り心地でいくと、評価は良いのではないかと思います。
後部座席の乗り心地は無に等しい
出典:スズキ ジムニー車内
残念ながら、ジムニーの後部座席に快適な乗り心地を求めてはいけないようです。
むしろ後部座席そのものの存在感すらなくて良いのかもしれません。オーナーの口コミを見てみましょう。
オーナーの口コミ:あきらめている後席
- 後部座席は狭く乗るでは無く物置の様な感じ、ほぼ二人乗りの車と言った印象
- 後席は役に立ちません。後ろに乗ると荷物詰めず。。。二人用と考えるべきクルマです。
- 一人ないし二人で乗るならワゴンRよりもジムニーの方が良いよ
こんな評価をされているジムニーの室内はどんな感じかというと以下のような雰囲気になっています。
出典:スズキ ジムニー車内
コメントにもありますが、荷室が非常に狭いので荷物を積んでしまうと、ほぼ2人乗りになると思います。
出典:テレビ神奈川(tvk)「クルマでいこう!」
ただ、荷物がない場合には後席に座って前席のポジションを合わせた状態であってもゲンコツ3個分の膝先スペースができるので結構余裕はあると思います。
詳しくは以下の動画でも解説されているのでご参照ください。
出典:テレビ神奈川(tvk)「クルマでいこう!」
出典:スズキ ジムニー ラゲッジスペース
女性でも乗り心地は抜群
出典:スズキ ジムニー
オーナーの口コミ:女性にもおすすめ!
- 普通の女性でもジムニーはおすすめです。なんといっても車体が短くて小回りが利いて視界がいいからです。
- 着座位置が高く、前方の状況は良く分かりますし、ボンネットは左右とも先端まで見えます。Aピラーは立っていて圧迫感はないです。ウエストラインは水平で低く、左側面をすり抜けてくる自転車も良く見えます。
オーナーからの意見で多かったのは視界が非常に良く小回りもきくので女性でも安心して乗れるという点です。
出典:スズキ ジムニー
運転中の乗り心地というのは、運転のしやすさということになりますが、それでいくとジムニーの運転視界はかなり良好のようですね。
チルトステアリングは、運転のしやすさを向上するために35mmの幅でステアリングの位置を調整することができます。
これによって夫婦間での運転の共有もでき、運転自体が疲れにくいという仕様になっています。
出典:スズキ ジムニー サイドアンダーミラー
死角が少ないというのはそれなりの仕組みが装着されているわけですが、例えば助手席側は運転席からすると死角にあたりますが、サイドアンダーミラーをつけることによって死角を低減していることが分かります。
出典:スズキ ジムニー 最小回転半径4.8m
さらに小回りの面でいけば、ジムニーの最小回転半径が4.8mとなっています。一般の軽自動車とほぼおなじレベルなので狭い道での切り返しなどでは小回りがききやすいことが特徴です。
一番乗り心地が良いと感じたのはいつ?
出典:スズキ ジムニー
ジムニーに乗っていて本当によかったと感じる局面がいくつかあるようです。それは主にどんな時なのかを知るために、オーナーのコメントを見てみましょう。
オーナーの口コミ:女性にもおすすめ!
- 雪道、特に深雪は非常に素晴らしい。冬は欠かせない車です。
自宅に行くまでの登り坂は雪が降ると4WDしか登れずどんな車でも2WDは登れません。
引っ越した近所の人はそれによりほとんどが4WDにしてます。大雪となるとジムニーやパートタイム式4WDくらいしか登れないので重宝してます。
2WDの人は下に車を放置か、夜中雪かきを頑張ってます。
深雪には最高の車です。
約2年前の大雪で積雪60~70cmほどのところでも4Lでしっかりと進んでくれました。
45cm ほどの雪なら4Hで走行可能です。
おそらくこれがジムニーの全てでしょう。
趣味でオフロードを楽しむ以外には、大雪の際の交通手段としてジムニーの選択をする方がとても多いようですね。
ジムニーを選ぶ理由
出典:スズキ ジムニー ブレーキLSDトラクションコントロール
やはりジムニーが選ばれる理由は前述したように、趣味を除いては大雪などでも足となる交通手段(移動手段)と言えそうです。
例えば、大雪の際に左右どちらかのタイヤが空転した場合にもう片方のタイヤの駆動力も失われることになります。
こんな場合でも駆動力を維持するために標準装備されているのがブレーキLSDトラクションコントロールです。
空転した車輪に対してのみブレーキを効かせるので、エンジントルクを落とさずに片方の車輪へとしっかりと駆動力を伝えることができます。
オーナーのコメントを見てもそのすごさが分かると思います。積雪60~70cmほどのところでも進める走行性能はジムニーならではだと思います。
出典:スズキ ジムニー パートタイム4WD
乗り心地の良さは燃費も関係する
いくら燃費が良くてもガソリンスタンドによる回数が多ければ運転する際のストレスとなり乗り心地が悪いと判断せざるを得ません。
さらに悪路走行が得意だというから買ったのに、いざ雪道にハマって抜け出そうと試みたところ燃費が悪く結局、牽引車を呼んだ、という事例もあります。
そのため、ジムニーの実燃費がどれぐらいなのかを知っておくべきです。
ここではカタログ燃費と実燃費の2つについて軽く触れましょう。
カタログ燃費は
出典:スズキ ジムニー カタログ燃費
ジムニーのカタログ燃費は5MTのWLTCモード測定で、16.2km/Lとなっています。やはり軽自動車からすると若干低いという印象がありますよね。
ここから実燃費はさらに下がると思いますが、実際にどれぐらいなのかを見てみましょう。
実燃費は平均で13.8km/L
ジムニーのオーナーの実燃費報告によれば、1年間通しての実燃費は、13.8km/Lとなっているようです。
ただし、悪路走行などを意図的に行った場合などは極端に下がり、10km/Lを割ることもあるようです。
オーナーの口コミ:燃費の良し悪しはどこを走るかによる
- 燃費重視の車ではないので褒められるほど燃費がいいとは言えません。
走り方にもよるでしょうけど、10km/Lを切らない位では走れると思います。- LSDを搭載してるせいか9~10kmくらい。
燃費を気にもせずにターボ効かせてるせいもありますが。- 6~7キロ/リットル。最早気にしたら負けです。
10km/Lを割っているというオーナーもいるようですが、16〜18km/Lあたりという報告も上がっているようです。
やはり走行する場所にもよるようですね。
ジムニーの実燃費については以下の記事でもより詳しく解説しています。
本記事のまとめ
出典:スズキ ジムニー
いかがでしたでしょうか。今回はスズキ ジムニーの乗り心地について、いくつかの視点で見てきました。
ジムニーの乗り心地の良し悪しを判断するのは一般的な軽自動車と異なるため難しいところがありますよね。
一般的な軽自動車であれば街乗りや高速での揺れがあるのかどうかといった点での評価になりますが、ジムニーについては悪路での走行を期待されている分、そもそも揺れるのが当たり前の環境下での乗り心地になります。
それでも評価するとすれば、オフロードの評価は先代と比べるとかなり質があがっているので良い、一方でオンロードについては揺れや振動がでてしまうので課題がありそうといったところになります。
その他、視認性の高さや雪道での移動手段としての乗り心地としては高評価するオーナーが多くるという結果になりました。
本記事がみなさまの車選びにとって少しでもお役に立てれば幸いです。
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