フィット グレードの全てを完全解説し違いを分かりやすく比較!

2019年秋に東京モーターショーでフィット4がお披露目される予定ですよね。4代目のモデルチェンジがどのようになるのか楽しみです。
詳しく見たい方は以下からどうぞ。
そして、もっと楽しみなのはフィットがモデルチェンジする際に、前モデルが中古車市場で安く買えることです!なのでフィット4の発売後に現行で販売しているフィット3がお得に買えるようになるはずです。(特に5年落ち以降のフィット3が安い)
そこで今回はフィット3が安くなった時にすぐに買えるように、グレードごとの特徴について解説しておきます。
もくじ
フィットのグレードと情報一覧
まずは、フィットのグレードと燃費、価格をまとめてみました。
グレード毎の燃費と価格
燃費 | 価格(FF) | |
---|---|---|
13G・F | 24.6km/L | 約142万円 |
13G・L | 24.6km/L | 約165万円 |
13G・S | 24.2km/L | 約179万円 |
15XL | 22.2km/L | 約185万円 |
RS | 21.0km/L | 約205万円 |
HYBRID | 37.2km/L | 約169万円 |
HYBRID・F | 34.0km/L | 約181万円 |
HYBRID・L | 34.0km/L | 約207万円 |
HYBRID・S | 31.8km/L | 約220万円 |
フィットはカタログ燃費で見るとかなり良い燃費ですよね。実燃費は後ほど解説します。エンジン性能も見ておきましょう。
グレード毎のエンジン性能
グレード | 13G・F 13G・L 13G・S |
RS | HYBRID |
---|---|---|---|
エンジン | 1.3L i-VTEC | 1.5L i-VTEC | 1.5L i-VTEC+i-DCD |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 73[100]/6,000 | 97[132]/6,600 | 81[110]/6,000 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 119[12.1]/5,000 | 155[15.8]/4,600 | 134[13.7]/5,000 |
続いて、グレード毎に特徴を解説していきます。
グレード 13G・F
グレードの頭に13とか15という数字のつくものは、排気量を表します。13の場合だと1300cc(1.3L)の排気量の車ということですね。
ちなみにGとかFはGeneralとかFullの頭文字で一般的なとかフル装備みたいな意味合いでフィットでは13G・Fが最下層の一般グレードです。
Fの装備や特徴
特徴はというと、価格が安いという点と以下の装備が付いてくる点です。
- IRカット〈遮熱〉/UVカット機能付フロント ウインドウガラス、IRカット〈遮熱〉/ スーパーUVカットフロントドアガラス
- プラズマクラスター技術搭載 フルオート・エアコンディショナー
- LEDドアミラーウインカー、 オートリトラミラー
上記は主な装備ですが、あくまで標準装備です。では、逆に13G・Fはどんな装備がついていないのか?を解説したわかりやすいので説明します。もしつけたい装備があれば13G・Fグレードにオプションでつけるか、ついているグレードを検討するかになります。
- Honda SENSINGなし(メーカーオプション)
- サイドエアバッグシステムなし
- LEDヘッドライトとLEDフォグライトなし(メーカーオプション)
- 車両接近通報装置
- エコアシスト
- マルチインフォメーション・ディスプレー
- 運転席&助手席シートヒーター
- Sモードスイッチ
- ソフトパッドパネル
- アームレスト付センターコンソールボックス
- グラブレール(助手席以外)
- パドルシフト
※詳細は以下の画像をご覧ください。
上記は、Fグレードにはついていないのでちょっと物足りなさを感じますよね。逆に言うと上記の装備がいらないのであれば安く買えるこの13G・Fグレードが一番良いかもしれません。
グレード 13G・L Honda SENSING
13G・Lグレードは1.3L排気量の車でLは主にLaxury(豪華)とかLimited(特別仕様)みたいな感じで使うことが多くあります。
Lの装備や特徴
ちなみに、Fグレードとの価格差は約23万円あります。そこでFグレードにはないけどLグレードにはある装備を以下でまとめました。
- Honda SENSING
- 前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム
- LEDヘッドライト
- アームレスト付センターコンソールボックス
- グラブレール
- テレスコピックステアリング
- マルチインフォメーション・ディスプレイ
Lグレードに付いている装備
上記に23万円を出す価値がないと思った場合には、Fグレードで良いかと思いますが、筆者としてはHonda SENSINGがついたこのLグレードをおすすめします!
ホンダセンシングとは?
Honda SENSINGは、ミリ波レーダーと単眼カメラでドライバーの安心をサポートする画期的なシステムです。
車の前方や後方、サイドの状況を高い精度で認識し衝突や事故のリスクを防ぐ機能を豊富に取り揃えています。
- ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉
- LKAS〈車線維持支援システム〉
- 衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- 後方誤発進抑制機能
- オートハイビーム
機能詳細については、HondaSENSINGでご確認ください。
グレード 13G・S Honda SENSING
13G・Sグレードは1.3L排気量の車でSは主にSport(足回りの強化)とかSports Appearance(エアロパーツ仕様)みたいな感じで使うことがよくあります。
Lの装備や特徴
SグレードにはLグレードに加えて以下の機能が追加されています。
- Honda SENSINGを含むグレードLと同等装備
- スポーティーバンパー(フロント)
- スポーティリアバンパー(リア)
- 大型テールゲートスポイラー
- サイドシルガーニッシュ
- ブラックドアミラー
- パドルシフト
- 15インチアルミホイール+スチールラジアルタイヤ
- スポーティーシート&スポーティーインテリア
- ステンレス製スポーツペダル
グレード 13G・Sの特徴はと言うと、かなりスポーティーなエクステリアと装備になります。
大型テールスポイラー(フロントとリア)とテールゲートがあるかないかで見た目の印象はガラリと変わります。13G・Fグレードと比較して見るとよいでしょう。また、パドルシフトがあることによってAT車にあるシフトチェンジ(ギアチェンジ)が味わえるのが魅力です。
Lグレードとの価格差は約14万円ですので見た目のスポーティーさを選ぶなら13G・Sをおすすめします。より本格的にスポーティーさを求める場合はこの後紹介するグレードRSがおすすめです。
グレード 15XL Honda SENSING
15XLグレードからは、1.5L排気量に変わります。Xのつくグレードは主に先端装備仕様という感じで使われます。
XLの装備や特徴
このXLグレードには13G・Sグレードのスポーティーな外観はありませんが、以下の機能が追加装備されています。
- Honda SENSINGを含むグレードSと同等(スポーティー部分を除く)装備
- ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器
- 運転席&助手席シートヒーター
- テレスコピックステアリング
- ブラック コンビシート(プライムスムース×ファブリック)&専用インテリア
- 本革巻ステアリングホイール
- リアセンターアームレスト
- ソフトパッドパネル(助手席インストルメントパネル)
- 助手席インストルメントパネルガーニッシュ(高輝度シルバー塗装)
- 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー(ミスト機構付)
グレード15XLから1.5Lモデルにグレードアップします。主にインテリアにこだわりがあるため上質な走りと上質なインテリアを求めるならこのグレードがおすすめです。
価格はグレード13G・Sと比較して6万円程度しか変わらないため内装の装備にこだわりたい場合(特にシートヒーターは便利です)は適したグレードです。
グレード RS Honda SENSING
RSグレードは1.5L排気量の車でRは主にRacing(レーシング)という意味合いで使われますが、よりドライビングを楽しむためのグレードです。
RSグレードについては以下でも詳しく解説しています。
RSの装備や特徴
RSグレードにはLグレードに加えて以下の機能が追加されています。
- Honda SENSINGを含むグレードXLと同等装備
- スポーティシート&スポーティインテリア(ブラック×オレンジ)
- 本革巻ステアリングホイール
- ステンレス製スポーツペダル
- RS専用本革巻CVTセレクトレバー
- RS専用本革巻MTシフトノブ
- 助手席インストルメントパネルガーニッシュ(ドットプリント)
- クロームメッキ・エアコンアウトレットノブ
- RSエンブレム(テールゲート、フロントグリル)
- フロントグリル(ダーククロームメッキバー)
- リアディスクブレーキ
- 16インチアルミホイール+スチールラジアルタイヤ
RSグレードのレーシングドライバーによる試乗動画
RSはさすがホンダのレーシングカーとも言える走りが魅力です。走行する際のエンジンのレスポンスやステアリングのフィーリングも良いためインフォメーションがドライバーに伝わりやすいというのが特徴でRSグレードのみ6MT(マニュアル車)が用意されています。(13G・Fは5MT車)
まさにフィットを超えたスポーツカーのような感覚でドライブを楽しむことができます。
価格については、ガソリン車の中で最も高く200万円を超えますので、ドライビングを重視した選び方ならおすすめのグレードです。
グレード HYBRID
フィットHYBRIDのグレードとしては、HYBTIDのグレードの中では最下層になります。とはいえガソリン車とは違い1.5L i-VTEC+i-DCDエンジン搭載により車両スペックは上がります。
特徴は値段が約169万円〜と安いことと、カタログ燃費で37.2km/Lという点です。低燃費でコンパクトサイズのハイブリッド車であるこのグレードはかなり人気があります。
HYBRID | 37.2km/L | 約169万円 |
---|---|---|
HYBRID・F | 34.0km/L | 約181万円 |
HYBRID・L | 34.0km/L | 約207万円 |
HYBRID・S | 31.8km/L | 約220万円 |
HYBRIDの装備や特徴
HYBRIDグレードには、主に以下の機能が標準装備されています。
- マルチリフレクターハロゲンヘッドライト
- 車両接近通報装置
- エコアシスト(ECONモード、コーチング機能、ティーチング機能)
- マルチインフォメーション・ディスプレー
- Sモードスイッチ
- ハイブリッド専用セレクトレバー
- バニティーミラー付サンバイザー
- センターコンソールポケット(ドリンクホルダー付)
- ドアライニングガーニッシュ
- 高輝度シルバー塗装インナードアハンドル
- 一体可倒式リアシート
- 電動リモコンカラードドアミラー
- フロントウインドウガラス(UVカット機能付)
- 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー(ミスト機構付)
通常のこのHYBRIDグレードにはHonda SENSINGがついていないのが痛いところでそれ以外は概ね良い条件が揃っていますが若干物足りなさはありますね。
ガソリン車と違いHYBRID車のグレードではガソリン車にない装備が複数あります。
例えば上記であげたフロントガラスのUVカット機能で女性には嬉しい特典です。その他に車両接近通報装置やドリンクホルダー付のセンターコンソールポケットなどで細かな配慮が見られます。
オプションをさらに強化したのが以下で紹介するHYBRID車のF・L・Sの3つのグレードです。
グレード HYBRID F
このFグレードに関しては、上記で紹介したHYBRIDと比較すると若干のオプション差しかありません。HYBRIDモデル自体がガソリン車と違い、もともとの標準装備でいろいろついてくるので以下のオプション等で必要であれば選択する方が良いでしょう。
Fの装備や特徴
※通常のHYBRIDモデルにプラスで以下の装備がついてきます。
- Honda SENSING
- ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器〈ナビゲーション連動〉
- セキュリティアラーム(国土交通省認可品)
- 運転席ハイトアジャスター
- プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコン
- リアヒーターダクト
- 電動格納式リモコンカラードドアミラー(オートリトラミラー)
- バニティミラー付サンバイザー(運転席<チケットホルダー付>/助手席)
- IRカット<遮熱>/スーパーUVカットフロントドアガラス
- IRカット<遮熱>/UVカットフロントウインドウガラス
- 運転席ハイトアジャスター(ラチェット式)
- シートバックポケット(助手席)
- アームレスト付センターコンソールボックス
- 助手席インストルメントパネルガーニッシュ
- LEDドアミラーウインカー
- ハーフシェード・フロントウインドウ
特徴は、HYBRID車の通常モデルと比較すると若干装備が増えていますね。
HYBRID車との価格差は12万円ほどになりますので上記の装備に12万円のかけなくてよいのであればHYBRIDグレードを選ぶ方が良いでしょう。
Honda SENSINGはオプションとしてつけることができるので上記で気に入った機能があればこのFグレードを選んでHonda SENSINGをつけた方が良いかもしれません。
グレード HYBRID L Honda SENSING
このLグレードに関しては、HYBRIDの中でHonda SENSINGが標準装備されるグレードです。上記で紹介したHYBRIDやFグレードと比較するとこちらも若干のオプション差しかありません。
ただ、ホンダセンシングが標準装備されることもあり、価格は Fグレードと比較して約26万円も変わってきますので悩みどころですね。
Lの装備や特徴
※HYBRID Fグレードにプラスで以下の装備がついてきます。
- Honda SENSING
- 前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム〈前席/後席対応〉
- LEDヘッドライト〈インラインタイプ〉(ハイ/ロービーム、オートレベリング/オートライトコントロール機構付)
- LEDフォグライト
- 本革巻ステアリングホイール
- リアセンターアームレスト
- ブラック コンビシート(プライムスムース×ファブリック)&専用インテリア
- ブラック ルーフライニング
Lグレードの特徴は、Honda SENSINGが標準装備でついてくる点です。それ以外にもHYBRID Lグレードに若干のプラス装備が加わっていますが、正直このあたりは好みの範囲となります。
価格に関しては、このLグレードから200万円を超えてきますので、ガソリン車と比較しながら見ると良いかもしれません。もちろんガソリン車の方が燃費が悪いですが価格がやすかったり、前述した13G・Sグレードや15XLグレード、RSグレードなどと良い比較ができるかと思います。
ちなみにHYBRID車よりもRSやXLグレードの方が最高出力や最大トルク(加速)は上ですよ。
グレード | RS Honda SENSING | HYBRID S Honda SENSING |
---|---|---|
エンジン | 1.5L i-VTEC | 1.5L i-VTEC+i-DCD |
トランスミッション | CVT / 6MT | 7速デュアルクラッチトランスミッション |
燃費 | FF/CVT 21.0km/L FF/6MT 19.2km/L |
FF 31.8km/L 4WD 28.0km/L |
最高出力 | 97kW[132PS]/6,600rpm | 81kW[110PS]/6,000rpm |
最大トルク | 155N・m[15.8kgf・m]/4,600rpm | 134N・m[13.7kgf・m]/5,000rpm |
価格 | FF/CVT 2,050,920円 FF/6MT 2,050,920円 |
FF 2,205,360円 4WD 2,367,360円 |
グレード HYBRID・S Honda SENSING
HYBRID・Sグレードはフィットのグレードの中で最上級のグレードになります。ただし、HYBRID Lグレードと比べるとこちらもオプションが多少増えた程度に止まります。
SグレードにはLグレードに加えて以下の機能が追加されています。
Sの装備や特徴
※HYBRID Lグレードにプラスで以下の装備がついてきます
- Honda SENSING
- スポーティーシート&スポーティーインテリア(ブラック×グレー)
- 助手席インストルメントパネルガーニッシュ(ドットプリント)
- ステンレス製スポーツペダル
- スポーティーバンパー(フロント/リア)(シルバーライン)
- パドルシフト
- ドアライニングガーニッシュ(ドットプリント)
- クロームメッキ・エアコンアウトレットノブ
- フロントウィンドウガラス(遮音/IRカット〈遮熱〉/UVカット機能付)
- ブラックドアミラー、サイドシルガーニッシュ、大型テールゲートスポイラー
HYBRID・Sの特徴としてはLグレードにスポーティーな機能を追加したという点ですね。フロントバンパーのラインやインテリアのシート、外装のテールゲートやアルミホイールなどを付け加えHYBRIDでありながら走りを楽しめるグレードになります。
ただ、価格については220万円ほどで、Lグレードとは13万円の価格差があるのでスポーツ機能をつけるかつけないかで判断した方が良さそうですね。
また、カタログ燃費はHYBRIDの中では一番低く、31.8km/Lとなってしまう点には気をつけておきましょう。
フィットの実燃費は本当に良いの?
ここまではフィットのグレード別の違いについて解説してきました。さて、次に気になるのはグレードの燃費ではないでしょうか。
ガソリン車とハイブリッド車の実燃費についておさらいしましょう。
グレード毎のカタログ燃費
燃費(FF) | 燃費(4WD) | |
---|---|---|
13G・F | 24.6km/L | 20.2km/L |
13G・L | 24.6km/L | 20.2km/L |
13G・S | 24.2km/L | 20.2km/L |
15XL | 22.2km/L | 19.4km/L |
RS | 21.0km/L | 19.2km/L |
HYBRID | 37.2km/L | 29.4km/L |
HYBRID・F | 34.0km/L | 28.6km/L |
HYBRID・L | 34.0km/L | 28.6km/L |
HYBRID・S | 31.8km/L | 28.0km/L |
ガソリン車でいけば、カタログ燃費がJC08モードで21〜24.6km/Lとなっていて、ハイブリッド車では、31.8〜37.2km/Lとなっています。
実際の実燃費はここから2割、3割ほど下がる傾向にあります。 購入者の口コミから実燃費を調べたところ、ガソリン車でだいたい14km/Lぐらいで、ハイブリッド車になれば、20km/L〜30km/Lが実燃費になりそうです。
さらに詳しい実燃費やフィットの評価・レビューについては以下の記事でも解説していますのでご覧ください。
グレードのまとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、フィットのグレードごとの特徴は違いについて解説してきました。
筆者として重要視したいのは、ハイブリッド車かガソリン車を決めることとホンダセンシングをつけるかつけないかという点です。これによって価格もグレード選びも大きく変わってきます。
また、2019年中にフィット4の発売が開始予定となっていますので、どのようなスペックになるのかを見ながら、安くなったフィット3を買うことをおすすめします。
今後もホンダ フィットの情報をお届けしていきます。本記事が少しでもお役に立てればFacebookのいいね!ボタンを押していただけましたら幸いです。
その他、フィットに関する情報はフィット一覧でもまとめていますのでご覧ください。
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