新型デイズの実燃費は18km/Lだが高速では35km/L以上を達成した!

日産の新型デイズといえば、2019年3月に2代目の現行モデルが発売開始されました。
初代モデルが2013年型になりますので、そこから6年の時を経てフルモデルチェンジしたわけです。
生まれ変わったデイズに搭載されたのが、スマートシンプルHVという新しい機能です。これによってより低燃費を実現する仕組みが誕生しました。
さて、それではこの仕組みで新型デイズの燃費がどれほど変わったのか、もしくは実燃費がどの程度なのか、という点が気になりますよね。
そこで本記事では新型デイズの実燃費について調査し、燃費が良い仕組みについても解説したいと思います。それでは早速見ていきましょう。
もくじ
デイズの実燃費は18.07km/Lで燃費が良い
出典:日産 デイズ
デイズの平均実燃費は18.07km/Lとなっていることが分かりました。
これはオーナーからの燃費報告になるのでカタログ燃費と比較すると届かないもののかなり良い結果になっています。
デイズの燃費について詳しく見ていくことにしましょう。まずはカタログ燃費からご紹介していきます。
デイズのカタログ燃費は25.2〜29.4km/L
まずはカタログ燃費から見ていきましょう。
出典:日産 デイズ カタログ燃費
デイズはグレードによって燃費が変わってきますのでグレードごとに見ていくと以下のようになります。
グレード名 | 燃費(2WD) | 価格 |
---|---|---|
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション | 25.2km/L | 約167万円 |
ハイウェイスターX プロパイロットエディション | 28.6km/L | 約159万円 |
ハイウェイスターGターボ | 25.2km/L | 約157万円 |
ハイウェイスターX | 29.8km/L | 約149万円 |
X | 29.4km/L | 約134万円 |
S | 29.4km/L | 約129万円 |
ボレロ | 29.4km/L | 約143万円 |
上記はJC08モードの測定値になりますが、カタログ燃費については抜群の数値が出ていますね。
2019年3月に発売された新型デイズにはスマートシンプルハイブリッドなどの燃費を向上するための技術が搭載されているためカタログ燃費上では非常に良い燃費を達成しているようです。
実燃費ではカタログ燃費からすると概ね2〜3割程度下がった数値が近くなるので実際に、デイズを所有しているオーナーからの燃費調査を調べてみました。
実燃費は年間平均で18.07km/L
出典:日産 実燃費
上記はデイズのオーナーの燃費報告になります。2019年3月に発売されたばかりなので年間の実燃費はまだ計測できていませんが現状では18.07km/Lが平均値となっているようですね。
デイズを購入したオーナーが燃費に対してどのような評価をしているのか口コミから調べてみました。
デイズの実燃費に高い評価
出典:日産 デイズ
オーナーのコメント:デイズの燃費は良い
- 一般道と高速の試乗コース約50分。3人乗車。雨上がり、晴れて外気温32℃、エアコンフル稼働。18.7km/Lと表示された。
- エアコンON状態で市街地~高速を走行で20L/Kmだった。ターボモデルでこの燃費は大満足。
- 50km弱で高速ありの試乗会で、19km/hくらいでした。
- 40分の試乗で市街地と高速で平均燃費22km/lでした。
- 表示では、気温31度、エアコン入れて、19.1キロ
- 坂道を上り下りしながら走ってリッター当たり平均19.4kmです。
オーナーの口コミでは19km/L前後の実燃費だったというレビューが多く見られました。また、20km/Lを超える場合もあるようなので実燃費で平均18km/L以上というところが新型デイズの実燃費になりそうです。
ただし、これはあくまで新型デイズの平均的な実燃費です。郊外路などで走行すると口コミを上回る実燃費がでましたのでご紹介したいと思います。
郊外路の高速で35km/Lを実現?
出典:日産 価格.com マガジン
実際に新型デイズに試乗した価格.comマガジンの編集者によれば以下のような実燃費となったことがわかりました。
走行距離レポート
- 市街地(行き):19.0km/L/(帰り):19.0km/L
- 郊外路(行き):27.1km/L/(帰り):37.5km/L
- 高速道路(行き): 25.7km/L/(帰り):35.0km/L
走行距離については東京の恵比寿を出発してから高速道路を使って河口湖までのルートを利用しおよそ300kmの道のりを走行テストしたものとなります。
以下は市街地での実燃費ですが、エアコンOFFの状態で男性2名で乗車して行きも帰りも19km/Lとなったようです。
出典:日産 価格.com マガジン 日産デイズ燃費計
上記は、オーナーからの報告もあった通りデイズの平均的な実燃費と近い値が出ていますね。
では、一方で郊外路の高速はどうかというと素晴らしい結果になっています。
出典:日産 価格.com マガジン 日産デイズ燃費計
これは、河口湖から東京都内へ帰る際の高速道路利用時の実燃費ですが、なんと35km/Lを達成しているようです。
試乗コースで下り坂が多い高速道路区間を走行したようですが、これぐらいの実燃費となればハイブリッドを感じられる領域ですね。
ここで気になるのはデイズが、ここまで低燃費を実現できている理由ではないでしょうか。
以降はどのような仕組みや技術が搭載されているのかについて見てみましょう。
日産デイズが低燃費を実現できる理由
出典:日産 デイズ
続いてデイズが低燃費である理由について見てみましょう。
スマートシンプルハイブリッド
出典:日産 デイズ スマートシンプルハイブリッド
低燃費を実現している仕組みで特徴があるのは、このスマートシンプルハイブリッドというシステムです。
これはセレナに搭載されているものとほぼ同じ仕組みですが、信号などで減速する際の運動エネルギーで発電させてリチウムイオンバッテリーにパワーを蓄積させ充電します。
その電力を使って前輪周辺に取り付けられたECOモーターを使いエンジンをアシストしながら走行します。
エンジンの排気量はなんとセレナの3分の1となっていてエンジン出力よりもモーター出力の比率が高いので低燃費を実現することができます。
ちなみにNA(自然吸気)で約5%、ターボ車では約4%のパワーアシストを実現しています。
デイズのアイドリングストップ
出典:日産 デイズ アイドリングストップ
アイドリングストップといえば停車時にエンジンを停止させ燃費に貢献する仕組みですが、デイズの場合だと少し特徴があります。
ドライバーは普段通りの運転をしながら車自体が状況を判断してアイドリングストップします。
通常の減速時においては約13km/h以下のスピードになるとアイドリングストップが作動します。
従来のシステムと比較して約10%以上もアイドリングストップ時間がUPしていることから、エンジンを停止している時間が長くなり、低燃費が実現できるというわけですね。
ちなみに、回生時に蓄えた電力をアイドリングストップの際の電装品の電源に使用しています。
燃費の他に走行性能や静粛性はどう?
出典:日産 デイズ
燃費については、カタログ燃費まではいかないものの概ね18km/Lは平均値として出そうで、かつその仕組みについてもスマートシンプルハイブリッドとアイドリングストップの仕組みがあることがわかりました。
ではその次に大事なのが、走行性能や静粛性という面ではないでしょうか。
軽自動車特有のうるさいエンジン音や走り出しの悪さなどはどうなのでしょうか。調べてみました。
走行性能は問題ない
出典:日産 デイズ
まずはデイズの走行性能について、オーナーのコメントを見てみましょう。
オーナーのコメント:走行性能が良い!
- 右折発進等でモタモタせず安心して加速できる。早開きによる過剰な演出も無いので、アクセル操作に対して素直に反応してくれる。
- 普通車に近づいた軽!だと思いました。NA+S-HYBRIDモデルは想像以上に走りが良く、街乗り重視で有ればターボモデルまでは必要ない感じがしました。
- モーターアシストにより普通車の加速について行けない事はありません。
- 高速に入るときもパワーは、あるのではいりやすいです。
- 住んでいる所が丘陵地なので坂道走行に不満がないかが購入ポイントでしたが、一般道なら問題ないレベルです。
デイズの走行性能については良いとコメントしたオーナーが多いようですね。燃費が良い分走行性能も上がっているのは想定内です。
ただし、デイズの最高出力は38kW(52PS)/6,400rpmで最大トルクが60Nm(6.1kgf)/3,600rpmになるので決してパワーがあるとはいえません。
それでも新開発のBR06エンジンを搭載したクルマの足回りは安定性に優れていて、ワインディングやコーナーなどでの走行性能は十分だと感じられるので、街乗りではターボ車でなくても問題なく充実した走りを実現できます。
静粛性には若干の懸念あり
出典:日産 デイズ
続いて静粛性を見てみましょう。車内に入ってくる音が若干気になる方もいるようです。
オーナーのコメント:音が気になるという声も
- 普通に走れば静か、踏めばそれなりに 騒々しくなる
- 特段評価するほどではなかったが、フル加速時のエンジン音はそれなりに大きい
- 踏み込むと、一時、音がうるさい事があった。
- デイズは踏み込むとわりと聞こえてきた。ただ不快な音ではないので、このエンジン音を逆にスポーティーと感じる人も多いだろう。
オーナーからは不満とまではいかないものの、アクセルを踏み込んだ際やロードノイズの音が気になるという声がいくつかありました。
スマートシンプルハイブリッドの特徴で低燃費を実現できているため静粛性についても定評があるかと思いきや静かとはいえないかもしれません。
特に、高速道路を走行中のロードノイズがゴーっといった感じで響くようで市街地では気になりませんがリヤ(後方)部分で静けさが増すとより快適に感じられるかもしれません。
本記事のまとめ
出典:日産 デイズ
いかがでしたでしょうか。今回はデイズの実燃費に加えて、燃費の良い仕組みや走行性能、静粛性についてを同時に見ていきました。
結果としては、新型デイズの実燃費が平均で18.07km/Lになっていることがわかりました。
ただし、新型デイズが発売開始されたのが2019年3月ですのでおよそ半年間の平均実燃費となります。
編集者が実際にロングドライブを試したところだと郊外路の高速道路などで35km/L以上を達成するなど驚異的な数値もでていましたよね。
そしてその低燃費を実現する仕組みが、スマートシンプルハイブリッドとアイドリングストップに備わっていました。
一方で走行性能や静粛性についても同時に調べてみたところ、静粛性の部分でアクセルを踏み込んだ際の音が気になるなどの意見はあったものの概ね良しという判断して問題ないかと思います。
本記事がみなさまの車選びにとって少しでもお役に立てれば幸いです。
- タグ:
- デイズ