中古車の点検・整備と交換時期をわかりやすく解説!

中古車を購入した後に点検していますか?と聞くとほとんどの人が車検に出しているから大丈夫ですと言った回答になります。
でもその車検って実はみなさんが思っているほど厳密な検査はしていないんですよね。というのも「最低限、公道を走れる」レベルにするのが車検であるからです。
というわけで、今回は中古車を買った後にしっかり点検していただきたいので部品ごとの交換の時期や役割について解説していきたいと思います。
中古車の点検ってなにをどうすればいいの?
- もくじ
- 車検と法定整備と日々の点検について
- 中古車の点検と部品交換をしよう!
- 中古車の点検まとめ
もくじ
車検と法定整備と日々の点検について
点検には3種類あります。2年に1度の車検と12ヶ月および24ヶ月ごとに1回の法定整備と日常点検です。
車検の場合は車検を受けなければ公道を走ることができませんので最低限のクルマの状態検査を受けますが、法定整備の場合は、国家資格を持った自動車整備のプロが26項目〜56項目を厳密に検査し整備を実施します。日々の点検は一般個人が走れる状態をチェックする点検になります。
それぞれの詳細については以下からご確認ください。
中古車の点検と部品交換をしよう!

車検や法定整備のタイミングが来るのは1年に1回かもしくは2年に1回です。クルマはその間にも毎日劣化していますがそれにいち早く気づくことができるのは乗っている方自身になりますよね。
自動車の消耗品は交換時期がありますので、それを目安に点検・交換を行わなければいけません。中古車の場合は新車と違って定期的な部品の交換やメンテナンスが必須になります。
そこで、重要部品の交換対応について以下にまとめてみましたので参考にすると良いでしょう。
エンジンオイル
エンジンを守るために潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆の5つの役割を担うのがエンジンオイルです。このオイルの交換時期は走行距離が1万キロ〜1.5万キロ、もしくは1年ごとに交換するようにしましょう。
オイルを交換しなければ5つの役割が機能しづらくなりクルマのパワーダウンや燃費の低下に繋がってしまいます。エンジンのオーバーヒートによる故障のリスクも考えられますので定期的に交換しましょう。
エンジンオイルフィルター
エンジンオイルフィルターはエンジンの不純物をろ過する(異物を取り除く)ための部品でエンジンの動きをスムーズにするためのパーツです。エレメントという呼び方もします。
通常、エンジンに流されるオイルはろ過されたきれいな油ですがオイルフィルターを交換していない場合にはろ紙が根詰まりして汚れたままのオイルがエンジンへ流れていきます。そのためエンジンの磨耗が早くなり故障につながっていきますので定期定期に交換が重要です。
オイルフィルターの交換時期は走行距離1.5万キロ〜3万キロ、もしくは1年〜2年が交換時期になります。
冷却水
エンジンは走行すると燃焼や摩擦などで高温になりオーバーヒート(エンジンやモーターが過熱)するため、冷却水(クーラント)を使って冷やすことが重要になります。サビや凍結などの問題から、この冷却水に水道水を使うことはできません。
交換時期(補充のタイミング)は2年に一度を目安にするようにしましょう。
バッテリー
バッテリーの消耗は見た目で判断しやすい傾向があります。
例えば夜間の走行時にライトが暗くなってしまう、エンジンがかかりにくい、パワーウィンドウの開閉が遅くなっている、アイドリングストップしなくなってきた、などになります。
交換時期は2年〜3年を目安にして、車に予兆が感じられた場合に業者で修復をしてもらうようにしましょう。
ブレーキオイル(ブレーキフルード)
ブレーキオイルは、ブレーキフルードとも呼ばれますが運転をするさいにブレーキのペダルは油によって適度にコントロールされています。この調整を行なっているのがブレーキオイルです。
劣化するにつれブレーキが効きづらくなり大事故の原因となるので定期交換は必須です。交換時期は2年〜4年が目安になります。
ミッションオイル
このミッションオイルはトランスミッション中のギアの磨耗を防ぎ温度を下げることができます。ギアは劣化とともに潤滑しなくなり擦り減るとギアが入らず、走行中に異音が発生します。
走行距離が2万キロ〜3万キロが交換時期と言われていますが走行中に異変や異音に気づいた場合にはすぐに業者に見てもらいましょう。
ブレーキパッド
ブレーキパッドは走行し続けると消耗しブレーキが効かなくなります。交換の目安やブレーキパッドの薄さに関係します。
3mm以下になったぐらいが交換の時期で、1mm以下までくるとディスクブレーキに損傷を与えることになるため事故につながります。
走行距離でいうと4000キロ〜5000キロぐらいが交換の目安となります。
タイヤ
タイヤは走行しているとひび割れや亀裂などが入ったりしスリップなどの原因となります。タイヤにはスリップサインという溝があらかじめついていますのでタイヤの溝が1.6mm以下になった時が交換のタイミングになります。
最初の交換の目安は4年〜5年になりますがスタッドレスタイヤの場合には3年ほどが良いでしょう。
中古車の点検まとめ

いかがでしたでしょうか。 今回はクルマの整備について点検時期と交換箇所を解説してきました。
車検が通っているから大丈夫というのは、最低限走れるだけですので安全に長く乗ることができるように日々の点検やメンテナンスを行う必要がありますね。
クルマのメンテナンスについては中古車のメンテナンス解説!買う前も買った後も点検が重要!でも詳細を載せていますのでご覧ください。
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